週刊少年ジャンプにて打ち切り的に連載終了、それから四年を経て発行された完全版にてシャーマンキングは完結しました。

霊を操るシャーマンの頂点に立つシャーマンキングの座を争うこの漫画は、 主人公「麻倉葉」を初めとする数多くのシャーマンが持ち霊と呼ばれる仲間の幽霊や精霊と共に戦う、所謂バトル漫画です。

この物語の主人公、葉君は楽がしたい、しんどいことはしたくない、そんな現代社会の物差しからすれば褒められるようなものではない考えの持ち主です。

ですが、心の強さが重要視されるシャーマンファイトにおいて、彼の「ユルい」考えは非常に大きな力となっていくのです。

なんとかなる。

そのセリフと共にどんな困難に対しても肩の力を抜き続ける彼の生き方は、忙しく動き回ることを美徳しがちな現代社会へのアンチテーゼとも言えるのかもしれません。

心が疲れてしまったとき。もうどうにもならない。そんな暗い気持ちの時にこそ読んで貰いたい作品です。

きっと肩の力が抜け、「なんとかなる、ふんばろう」といった気持ちになれると思います。

最期に、現在ジャンプ改にて連載中の続編、シャーマンキングFLOWERSが連載中です。